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コラム

女性の「冷え・肩こり・PMS」にも住まいの温度が関係している!?

■ 朝起きたとき、手足が冷たい――それは家のせいかもしれません

冬の朝、布団から出たとき、手足が冷たくてなかなか動けない――そんな経験はありませんか?


「寒いのは仕方ない」と思いながらも、肩がこって首がこわばり、体が固まったまま一日を始める日も少なくありません。

朝、布団から出た瞬間に感じる手足の冷たさ。
キッチンに立つと、床のひんやりした感触が足元から伝わり、肩に力が入る。
そんな「当たり前の寒さ」が、実はあなたの不調を引き起こしているかもしれません。

最近の研究では、床付近や非居室(トイレ・脱衣所)の温度が18℃未満だと、女性のPMS(月経前症候群)や肩こり・冷えなどの不調が増えることがわかってきました。

実際に、九州大学とIBEC(建築環境・省エネルギー機構)の調査によると、室内の床近傍や非居室の温度が18℃以上に保たれている家庭では、PMS症状が約3割減、肩こり・腰痛・手足の冷えも約3分の1に減少したという結果が出ています。

つまり、「冷え」は体質の問題ではなく、“住まいの温度環境”の問題でもあるのです。

リビングは暖かくても、トイレや脱衣所、廊下、寝室の床付近がひんやりしているだけで、体は知らず知らずのうちに緊張して血流が滞り、肩こりや冷え、生理前のだるさなどにつながることがあります。


短時間しか過ごさない場所でも、体にかかる負担は意外と大きいのです。

■ 「冷え」は我慢しても改善しない

多くの女性は、寒さを我慢してしまいます。

「暖房代がもったいない」「ちょっとの冷えくらいなら我慢できる」と思ってしまうのです。

でも、その小さな冷えが、毎日の体調や気分のベースにじわじわ影響しています。

例えば、朝の洗面やトイレで寒さを感じると、血管は収縮し、肩や首のこわばりを引き起こします。そのまま家事を始めると、体は余計に緊張して疲れやすくなり、夜になっても疲れが取れにくくなります。


「歳のせいかしら」と思いがちですが、住まいの温度を整えるだけで、体の負担はぐっと減らすことができます

体が冷えると、血流が滞りやすくなり、肩こりや腰痛、手足の冷えだけでなく、ちょっとした頭痛や気分の落ち込みにつながることもあります。
「家の中が寒いことくらい」と思っていると、知らず知らずのうちに体にストレスが積み重なってしまうのです。

■ 「ヒートショック」「低体温症」「熱中症」も、実は同じ根っこにある

冷えが体に悪いのはわかっていても、「ちょっと寒いくらいなら大丈夫」と思いがち。
しかし、その油断が命に関わることもあります。

冬場に多い「ヒートショック」は、暖かいリビングから寒い脱衣所やトイレへ移動した際の急激な温度差によって血圧が乱れ、失神や心筋梗塞を引き起こすことがあります。


また、冷えが慢性化すると、体温が35℃台のまま続く低体温症になりやすく、免疫力や代謝が低下します。


さらに夏場でも、断熱性が低い家では熱中症のリスクが高まり、冷房を我慢することで体がストレス状態に陥ります。

つまり、「室内の温度を一定に保つ」ということは、四季を通じて“命を守る住環境”を整えることにつながるのです。

■ 女性の体は「温度のゆらぎ」に敏感

特に50代・60代の女性は、更年期を境に自律神経のバランスが乱れやすく、体温調整が難しくなります。
そのため、ちょっとした温度差でも体調に影響しやすくなり、寒さや冷えを強く感じるようになります。

特に寒くなりがちなトイレや脱衣所などでは、ほんの数分過ごす場所でも急激な冷えにさらされると、
肩がこわばったり、手足の冷えが強くなったりします。

長年の生活で「歳だから仕方ない」と思っていた肩こりやだるさが、
実は“床から1メートルの温度”に関係していたというのは、驚きですよね。

調査によると、床近傍が17℃を下回る家庭では、女性の約7割にPMS症状が見られるのに対し、
20℃前後を維持している家庭では、その割合が大きく低下しているとのこと。

温度の“たった数℃”の違いが、日々の体調や気分の差となって現れるのです。

■ 「我慢する暮らし」から「守られる暮らし」へ

多くの女性が、「暖房代がもったいない」「すぐ出るから大丈夫」と、冷えを我慢してしまいます。

しかしその我慢が、毎日の疲れや肩こり、PMSの悪化につながっているとしたら…。

住まいの温度を整えることは、“自分をいたわる”という選択なのです。

とくに、トイレや脱衣所、廊下といった「見落とされがちな冷えスポット」は、
体にかかる負担が大きい場所。
短時間でも血圧が変動し、肩や腰の筋肉が強張ることで慢性的な不調を引き起こします。

■ 小さな工夫で変わる、体のサイン

家の中でできるちょっとした工夫でも、冷えや肩こりは改善されます。

  • 足元を温める
     厚手のスリッパや足元ヒーターで、朝の冷えを防ぎます。
  • 脱衣所に小型暖房を置く
     着替えや洗濯の時間も体を冷やさずにすみます。
  • トイレや廊下に温度差対策を
     扉のすきま風や床の冷えを軽減するだけでも、体への負担はぐっと減ります。

例えば、スリッパを厚手に替えるだけで、朝の洗面やトイレでの冷えが大幅に減り、肩こりの感じ方も変わります。


また、脱衣所に小型暖房を置くだけで、家族に気を使わずゆっくり着替えられ、冷えからくる肩のこわばりが減ります。
小さな工夫でも、体の負担はかなり軽減され、肩こりや疲れの感じ方も変わってきます。

■ 根本的な解決には断熱リフォームが有効

こうした工夫だけでは根本解決にはなりません。
住まい全体の温度ムラを減らすことが、体への負担を減らす最も効果的な方法です。

断熱リフォームでは、窓や壁、床の断熱性を高め、冬でも家全体を快適な温度に保つことができます。

  • ✅窓ガラスを二重ガラスに変えるだけでも、冷えによる肩こりやだるさが軽減されます。
  • ✅床下や壁に断熱材を追加すると、足元からの冷えを抑えられます。
  • ✅脱衣所やトイレにも断熱や小型暖房を取り入れることで、寒さによる体の緊張を防げます。

家全体を整えることで、肩こりや冷えだけでなく、毎日の気分や家事のしやすさも改善されます。
「体が冷えてつらい……」という日常のストレスから解放されることは、50代・60代の女性にとって大きな喜びになるはずです。

■ 暮らしの質は、住まいで変わる

冷えや肩こり、PMSは、我慢してやり過ごすものではありません。
住まいの温度環境を整えるだけで、毎日の暮らしがぐっとラクになり、心身のバランスも取りやすくなります。

「もう歳だから……」と諦める必要はありません。


家を変えることで、体と気持ちを守ることができます。

家の中での小さな温度差が、日々の体調や気分に影響していることを知るだけでも、暮らしの見直しの第一歩になります。

もし、冬の寒さや肩こり、冷えでお悩みなら、まずは住まいの状態をチェックすることから始めてみませんか。

窓や床、脱衣所やトイレなど、日常で過ごす空間の温度環境を見直すだけで、暮らしはぐっと快適になります。


SANKENでは、断熱リフォームに関するご相談を承っています。

お気軽にお問い合わせいただき、毎日の暮らしの「温かさ」を取り戻してみてください。

50代・60代の女性こそ、住まいの温かさが毎日の健康と快適さを支えます。
今こそ、自分の体と暮らしを守るための一歩を踏み出してみませんか?